新築一戸建ての下見・内見の仕方 Ⅰ.新築一戸建ての下見・内見時に注意しておきたいこと。
公開日:
更新日:2019/05/16
カテゴリー: 物件の下見・内見時に注意したいことⅠ.新築一戸建ての下見・内見時に知っておきたいこと
『失敗しない』住宅探しは、根気と努力が必要です。気になる物件があれば、是非、現地に足を運んでみてください。でも下見や内見時には注意して頂きたいことがあります。
『失敗しない』『失敗したくない』・・・『失敗』とは?
『期待や願望』『夢』に対する『現実との乖離』です。
誰もが、お買い物をしたとき、その対価として結果に対する「期待や願望」を通し「夢」の実現を想像します。
大きなお買い物であればあるほど、大きな「決断」が必要です。
大きな「決断」は、過剰な『期待や願望』そして『夢』に繋がります。
例えば、私達は日常スーパーでお買い物をする時も、常に「決断」の連続が行動となります。
チラシに釣られ、初めて買い物に行ったスーパーの店員の大きな声で
「本日の特売」
「本日のおすすめ」
「今が旬」で~す。
ついつい、今日は旬のお魚で鍋にしよう!
鍋なら、トーフと葉物、椎茸や・・・etc.
スーパーでレジを済ませるまでは、テーブルでグツグツと音をたてながら湯気を上げる鍋・・・『期待と願望』
そして、家族全員が「美味しい」と言って喜ぶ笑顔と家族の団欒・・・『夢』
でも『現実』は、
店員の声に釣られて買った魚の活きの悪さ・・・?
冷蔵庫に残っている白菜や春菊・・・?
朝出かけに聞いていた、ご主人の飲み会・・・?
え~ こんなはずじゃなかったのに・・・『現実との乖離』
失敗しないためには、何が必要だったのでしょうか?
- スーパーや店員を信じてしまったこと。
- 魚の活きを判断できなかったこと。
- 冷蔵庫の保存している中身を事前に把握していなかったこと。
- 家族の予定を忘れた、理解不足だったこと。
日常のお買い物の失敗は、笑い話で済みます。
でも、人生に幾度しか無い大きい買い物、特に住宅の場合は取返しが付きません。
住宅探しで『失敗しない』ためには、
- 『見る』こと
エリアや物件価格など、一定基準の中でより多くの物件を下見・内見することから始まります。
『見る』ことは『知る』ことへの近道です。『百聞は一見に如かず』
- 『知る』こと
お客様ご家族にとって何が最も大切で何を優先することが重要なのかを知ることです。
ご家族のライフスタイルに合った『優先事項』を知ることは、
マイナス要因に対する『妥協』から『納得』、さらには物件を理解した上での『満足』に変えてくれます。
『期待や願望』『夢』に対する『現実との乖離』を無くしてくれます。
- 『選ぶ』こと
物件を数多く『見る』ことで、どの物件がご家族にとってベストなのか『知る』ことが出来ます。
お客様ご自身で物件の選択が可能な状況です。
ここで言う『選ぶ』は物件ではなく、不動産会社、しいては不動産営業担当者を『選ぶ』ということです。
『見る』『知る』は『失敗しない』住宅探しの大切な要素ですが、最終決断をする前に、本当にこの物件で良いのか、まだ、知らない事や見落としは無いのか、心配や不安はつきません。
専門家の意見は最終的に必要となります。
不動産営業担当者を『選ぶ』ことは、『失敗しない』住宅探しの肝と言えます。
ここでは『見る』を、深掘りしたいと思います。
下見や内見は、出来るだけご家族だけでされることをおすすめします。
もちろんご友人や、ご両親とご一緒に見学され意見や感想を聞くのも良いと思います。
でも、本気で検討される物件の場合は、ご夫婦やご家族だけで「朝」「夕」「晴れ」「雨」の様子など、何度も足を運んで頂きたいと思います。
何故かと言うと?
見学している現地の『その場』で、ご夫婦やご家族だけで会話をしていただきたいのです。
ここが良い、ここが悪い・暗い・遠い・近い・狭い・広い・使い勝手が・日当たりが?・・・その他etc.
様々な、素直な意見が『その場』で出ると思います。その意見は『ご夫婦・ご家族共通の認識』となります。
何故『その場』の素直な意見が大切なのでしょうか?
ご夫婦やご家族で、何となく現地を見学しても、見ている所、考えていることがご主人と奥様は異なります。
家に帰ってからあそこが良かった?あそこが悪かった?と言っても会話はチンプンカンプンです。
それでは大切な時間をかけても『ご夫婦・ご家族共通の認識』にはならないのです。
『その場』『その場』でお話下さい。
『ご夫婦共通の認識』とは、次に見学する物件との『比較』を容易にします。
あの物件よりここが良い、ここが悪いとかです。『比較』の積み重ねでプラスもマイナスも理解し納得した物件こそが『失敗しない』住宅選びのコツです。
ご夫婦やご家族の素直な意見とは?
大切なことは、子どもたちが寝静まってから、ご夫婦向き合ってお話しませんか?
見学している現地の『その場』に第三者や、ましてや営業担当者が居たら素直な意見が言えますか?
ましてや営業担当者は、売りたい一心でアンケートの記入を促し、物件のメリットだけをまくしたて、お客様の心情を無視し
『お客様にピッタリです』
『この物件はおすすめです』
『早くしないと申し込みが入ります』
『価格はお任せ下さい、交渉します』・・・等々、
様々なセールス話法を駆使しながらお客様の決断を早めようとします。
これは、お客様にとって『百害あって一利なし』です。
『ご夫婦の意見がまとまるまで』は、第三者、特に営業担当者は不要です。
物件の下見を何度か繰り返すことにより、ご夫婦の意見がまとまり、気になる物件が発見出来たときに初めて、今考えていることが正しいのか?
この物件に落とし穴がないのか?
マイナスもプラスも総合して、漠然的に考えていたことが具体的になり、不安な事や心配事が表面化してきます。
あくまでも物件選択の後に、お客様の心配や不安を解決してくれる『誰に』相談することがベストなのかの判断になります。
『失敗しない』物件探しの肝の部分です。
繰り返します。物件の下見や内見は『ご夫婦の意見がまとまるまで』は、第三者、特に営業担当者は不要です。
※土曜・日曜日は現地に待機している営業担当者がいます。
また、不在の場合は看板等に連絡先が記載されていますが、
その場で内見を希望される場合は、『アンケート記入』と『営業担当者の説明対応』は、次回お願いします。と言ってお断りすることをおすすめします。
※ご夫婦の意見がまとまり、内見の希望や相談したい事など、営業担当者の説明が必要と思われたときには、不動産営業担当者を『選ぶ』を確認下さい。⇒詳細はこちら